詩【形骸】

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肉体が精神の乗り物だと

言うヤツがいて、

肉体は内面の外化だと

言うヤツもいる。

何でも安易に信じてしまう罰に

僕は自分の

肉体が

いつまで、自らの精神を煩わせるのか、訝しむ。

胎内に置き忘れたカカトを、

恋い焦がれて懐かしむが故に、

僕の精神が、懦弱だと、

きみは早とちりをする。

完全や不完全を言っているんじゃ無いさ。

元来の所有権を主張しているだけだ。

きみにはその違いが見えないか。

自由でありたいと云うのは、

例えば、この肉体から。

例えば、この記憶から。

例えば、この悔恨から。

何でも安易に断じてしまう癖が

僕の肉体を、

この精神の形骸と看做すのだ。