詩【瓦礫】

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敗残の身に刺さる

禍事の夕陽が

一夜にして塵芥と空虚に満たされた街を照らしていた。

 

打ちのめされろと呪ったのは

確かに僕だが、

いま、瓦礫の下に潰れた足を恨めしく思うのだ。

 

澄明な朝の空の下、

焼きガレた暮らしの遣る瀬なさ。

途方に、彼方に、茫然自失の昼下がり。

 

街よ、人よ、友よ、

春を忘れた絶え間ない地鳴りの、

その上に、

僕らは、

余儀無くされ、

見放された、孤絶を、

耐え、

怯え、

泣き、

ふるえる。

 

朝となく夜となく、絶え間なく、揺れる、地に、

哀しみを、棄てるのだ。

 

瓦礫を忘れないため。

この瓦礫を友として。