詩【跛行する日々】

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湿気を含んだ重たい空気が僕の体にまとわり付く。

疲れた体を引きずりながら歩いた。

何も考えないようにしながら。

 

夕暮れが苦手なんだ。

 

手を伸ばしてみる。何に触れるだろう?

 

「過去の傷」なんて言いたくはない。

 

ひたすら、祈っているんだ。

手抜きなんか出来ないから。

 

涙がこぼれそうになるのを堪えてみる。

我慢することにどんな意味を見出せばいいのだろう?

 

それでも、息をつめて、我慢していた。

 

愛しい人の声が、世界一優しい音楽のように耳の奥で響いているのを感じながら。