作者別: natsuhane

敗残の身に刺さる 禍事の夕陽が 一夜にして塵芥と空虚に満たされた街を照らしていた。   打ちのめされろと呪ったのは 確かに僕だが、 いま、瓦礫の下に潰れた足を恨めしく思うのだ。   澄明な朝の空の下、 […]

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肉体が精神の乗り物だと 言うヤツがいて、 肉体は内面の外化だと 言うヤツもいる。 何でも安易に信じてしまう罰に 僕は自分の 肉体が いつまで、自らの精神を煩わせるのか、訝しむ。 胎内に置き忘れたカカトを、 恋い焦がれて懐 […]

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怒りと痛みと、 シラケた気持ちと、死にたい熱望と、 理不尽と、不眠に 真っ黒に塗りつぶされた日常の中で、 風と、花と、星が、 生命の官能を呼び覚ますから、 幼い頃の、僕のひだまりで、 夢を食べて生きた幼い頃の僕の日だまり […]

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落ちているのか、昇天しているのか、わからずにいる子ども。 身を裂く傷が額に残って、 「思い出」とやらに変わっても、 怒りの感情が負債だった。 奇跡とやらを、女は望んだ。 死んでなお、生きよという。 それは呪いだ、願いじゃ […]

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