カテゴリー: 未分類

はじめに ー跛行記としての創作ー

身も蓋もない言い方だが、

自分自身の来歴など、本当は誰も知らない。

 

気づけば僕は其処にいたし、世界は既に僕を取り囲んでいた。

 

僕の場合、その色彩と轟音はまるで「非現実的」で「暴力的」ですらあった。

だから、眠りの世界へ逃げ込もうとした。

けれど、過去に、確かに僕を包んだ安逸の世界は既にして失われた楽園と成り果てた。

僕は追い立てられるように「街」へ出た。

 

そして、僕は自らがマイノリティーであると思い知った。

様々な出来事のなかで。

様々な言葉の中で。

さまざまな痛みのなかで。

 

僕に「強い」精神を要求する人たちは、僕の敵だった。

僕に可憐な健気さを見ようとする人たちは極楽とんぼだったろう。

僕の歪な「個性」を羨む人たちは、想像力の欠如した浅はかさを露呈していることにも気づかない白痴だろう。

一番身近な人たちが、一番僕を消費し、僕に傷を刻んだ。

 

「障害は個性」などと僕は一度も思った事は無いし、その言葉を免罪符に、障害から目を逸らし続ける障害当事者も、

僕の理解の範疇の外である。

逆にこう言えないか。

「突出し過ぎた個性は、障害です」と。

個性的であり過ぎる、とは、どういう事か。

 

 

背負いきれないかも知れない、自分自身を、まだ、棄てずには居る。

 

跛行していく足跡を、残すことのみが願いである。

Follow Me