カテゴリー: 詩

羅列の中に探す意図をなぞって、 散らばった記憶の断片をつなぐ   朝。   目が覚めたら、ため息と失意が、眠りの間際の独語を、ぬるい体温に溶かすけど、何の断りも無く、一日が、始まって。 目が覚めたから […]

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 詩人・思想家吉本隆明の詩の中で最も好きな一編は、『転位のための十篇』の中の「火の秋の物語――あるユウラシヤ人に――」だが、なぜこの詩が好きかと問われてもうまく答えられない。  ただ、僕はこの詩を読んでいつもイメージする […]

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目覚めと諦めが告げたのは、絶望と未達の、ねがい。 きみは知る哉、ぼくときみの隔絶を。   愛を歌う機械みたいなラジオが、 まるで、人みたいだから、騙されてしまう。 誰が悪いわけでもなく、騙されてしまう。 &nb […]

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敗残の身に刺さる 禍事の夕陽が 一夜にして塵芥と空虚に満たされた街を照らしていた。   打ちのめされろと呪ったのは 確かに僕だが、 いま、瓦礫の下に潰れた足を恨めしく思うのだ。   澄明な朝の空の下、 […]

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肉体が精神の乗り物だと 言うヤツがいて、 肉体は内面の外化だと 言うヤツもいる。 何でも安易に信じてしまう罰に 僕は自分の 肉体が いつまで、自らの精神を煩わせるのか、訝しむ。 胎内に置き忘れたカカトを、 恋い焦がれて懐 […]

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怒りと痛みと、 シラケた気持ちと、死にたい熱望と、 理不尽と、不眠に 真っ黒に塗りつぶされた日常の中で、 風と、花と、星が、 生命の官能を呼び覚ますから、 幼い頃の、僕のひだまりで、 夢を食べて生きた幼い頃の僕の日だまり […]

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