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詩【夕闇の呼吸】

世界があって、僕がいて、

僕がいまいるこの世界が、なくなったことを想像したら、

悲しくなった。

この世界が、醜いのは、僕が吹き出物みたいに世界にしがみついているからで、

だから、

僕が居なくなった世界を想像したら、世界はとても美しくて、

静寂も、喧噪も、歴史も、嘘も、

何にもなくなった、世界が、

世界だけがある世界が、僕がいない、世界が、

美しくて、

僕は、余計者なんだと、知った。

いつもと違う、

同じ

夕暮れのこと。

詩【靴ずれ】

波がきて、

ひいていく、

ただその淡いに、

きみがわらう。

そら。

あおい。海よりあおい、そら。

風にあおが揺れるから、と、

それが可笑しいから、と、

きみが笑うから、

ぼくは、足の痛みを無視して、

きみの、横を、

あるく。

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